とむやんくんと猫の目と


猫の目に映る色合いは人のそれとは違うという。

デジタルデータは圧縮のため、人間の視聴覚特性を最大限に活用している。
人間の視覚は明るさには敏感だが、色変化には鈍感なのだ。
そこで地デジやTVでは、輝度情報を最大限残し、色差情報を間引くことで少しでもデータ量を減らす努力をしている。
また、可視光範囲外の情報はそもそも映像機器に感知されることはない。
そうして削られた情報は記録されることなく失われていく。

今記録されている映像や写真は、どんなにリアルで綺麗に見えても、人の目の特性に沿うように切り取られた情報でしかない。
人の目には同じに見える風景とテレビの映像も、猫の目を通して見るとまったく違うものに見えているかもしれない。

たとえば将来、人間の目が進化して赤外領域を感知できるようになったら。
未来人にとって情報の欠落したいにしえの画像や映像を目にしたとき、彼らは我々がモノクロ写真を見るように懐かしむのだろうか。

とりあえず今日のとむやんくんは赤かった。

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