キッズケータイ考

バンダイ、W-SIM利用の「キッズケータイ papipo!」6月発売

携帯電話型のおもちゃからの発展系のようです。
ファミレスなんかに売っているほとんどモックのようなものから、着メロや赤外線によるメール機能まで、実際の通話以外ほとんどできるようなものまで出ていました。
この製品は後者をさらに一歩進めて、通話やメールもできるようになった、という形でしょうか。

以下雑感をつらつらと。



PHSのメリットである
・安い基本料金
・Willcom内での無料通話
・低電磁波で子供にも安心
といった特徴を生かした製品と言えるでしょう。
また、メーカーにとってはW-SIMを使うことにより、
・手間とコストがかかる無線部分の設計や、認証を受ける必要が無くなる
・既存の資産を生かして自社生産できる
・ガワやコンテンツを入れ替えることで、子供の流行にキャッチアップしやすい
という大きなメリットが発生します。

web機能やメール機能も搭載されているようですが、web上で利用できるコンテンツはバンダイの提供するもの限定のようです。
メール機能も本機同志でのメールに比重を置いているように見えます。(他のケータイやPCとのメールができるかは不明)
商品の性格上、所謂危険なコンテンツへのアクセスを禁じる手段が必須なだけに、外部webをフィルタリングするよりは現実的な解だと思います。
コンテンツの安全を保証すると同時に、バンダイサイドには囲い込み効果(コンテンツ使用料で継続的に売り上げを得る)が期待できます。
バンダイですから子供向けコンテンツの素材には事欠かないでしょうし、逆にコンテンツ依存を高めることができそう。
携帯使用料という必然的なコストが存在するため、コンテンツ料金への心理的障壁が低いのもバンダイ側のメリットかと。


若年層への携帯の普及による様々な問題が取り上げられるようになって久しい訳ですが、当然「持たせない」という解もあると思います。
でも、早いうちにこういった「比較的安全な携帯を持たせる」ことにより、携帯リテラシーを上げるのも一つの解だと思います。

子供の心を掴むことも大変ですが、前述のようなメリットを親の層にどこまで浸透させられるかが、この企画の今後を占う鍵となるような気がします。

コメント

  1. 小学生を狙うケータイ市場

    年寄りの次は小学生。

    ケータイ市場が完全に飽和する中、ケータイ各社は新たな市場の掘り起こしに躍起だが、最後の市場でもある小学生用のケータイを各社が発売し始めた。

    これまで小学生にはケータイは贅沢品、と学校でも禁止する傾向があった。小学生市場が“解

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  2. キッズケータイ papipo!(バンダイ)

    「キッズケータイ papipo!(バンダイ)」に関連するブログ記事から興味深い...

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