W-SIMをめぐりヒューネットがウィルコムを提訴 なるニュースが。 そもそもSIMの発展系なので、どこかでなにかの特許にひっかかるのはあり得る話だけど、嫌な時期に嫌な相手に目をつけられたなってのが感想。 この会社、2003年くらいでしょうか。フィールドシーケンシャル方式という携帯向け液晶パネルで一躍有名になった会社です。 FS方式は、1pixelあたり三色のカラーパネルを使う現行の液晶パネルに対し、三色のバックライト光を時分割で使うことにより開口率を三倍に上げ、色再現性が高く、高速、高品質な表示を実現するという触れ込みでした。 当時は、「液晶自体の物性からいって60fpsを実現する秒間180回の変位は難しそうなのに、ブレイクスルーがあったのかな。すごい時代になったもんだ」くらいに思っていました。 2004?2005年の実現化を目指す次世代液晶方式として日経MicroDevice等でも華々しく紹介され、サムソンSDIやモトローラにライセンスを供与したりと、新進のデバイス関連企業にしてはめざましい動きを見せていました。 某日立系列の某社も提携するというニュースをみたことがあるようなないような。 それからしばらく経ちましたが、少なくとも国内でFS液晶が市場を伸ばしているという話は聞かず、忘れられたディスプレイ技術になりつつある気がします。 SEDが同じ道を辿らないことを切に祈る次第であります。 それはそれとして。 そんなヒューネットですが、母体となっているのは土建屋さんだそうで。 いろいろ調べてみると、財務面でLDにも似た怪しい香りが漂う会社らしいのです。 ヒューネットについてはこちらのblogが詳しいです。> ヒューネットの問題を考える とはいえ特許は特許。 流し読んだ感じ類似点も散見されるようで。WILLCOMにとっては試練となりそうですが、頑張ってもらいたいものです。