あたらしいつなぎかた

NTTよりRedTactonなる新技術のお披露目。
体表面を移動する電荷を用いた通信とのこと。字面からは体を電気が走るイメージがあり、ちょっと不安を感じるかもしれないけど、あくまで体表面であり、体内を導体として使うものではないみたい。
利用シーンにあるように、無線と遜色のない応用が期待され、非常に面白い技術である。
ここでは有線、無線に並ぶ第三の「つなぎかた」としての側面に着目したい。




従来の通信にはコネクタを「繋ぐ」という儀式が必ず存在していた。USB然り、イヤホンジャックにヘッドフォンを刺すのもそうだ。
繋ぎっぱなしのデバイスの場合はさておき、頻繁に繋いだりはずしたりするデバイスにおいて、この「繋ぐ」という行為は意外に面倒に感じるものだ。
一部のデジカメやPDAではクレイドルに「置く」という行為で「繋ぐ」行為を隠蔽していることも論拠になりうると思う。また、さまざまな通信の無線化は、ケーブルという束縛からの解放と同時に、「繋ぐ」儀式からの解放を意味している(というのは理想的な話で、論理的なコネクタの制約から解放されたとは言い難い場合が多いが)。
今回のこの人体通信は、「繋ぐ」という行為を単純化し、自然な形で表現したものと捉えることもできる。

人体方式のコネクタ方式に対するアドバンテージは、言うまでも無く簡単であることである。
無線方式に対するアドバンテージは、能動的な意思に従って繋ぐことができる点であろう。
これは自動ドアの図式と似ている気がする。
自動ドアは、言うまでも無くドアの開閉を省力化するために開発されたものだ。
センサによって人を感知し開閉を行う技術が確立したにも関わらず、タッチ式のスイッチを備えた自動ドアを多く見かける。
これは入る意思が無いのにドアが勝手に開いてしまうことが無いようにであり、インターフェイスとして考えると、自動ドアにおけるセンサは手動ドアにおけるドアノブの完全な代替とは成り得なかったわけだ。

「触れている間繋がっている」というシンプルなインターフェイスも直感的でわかりやすい。視覚だけでなく、触覚でも「繋がっている」ことを知覚できる。
TVのリモコンのキーが入らなくてイライラした経験は無いだろうか?これは通信が確立していることを無線では知覚しにくいことに由来していると言える。

触れる、という能動的なアクションをインターフェイスとして使うことで、「繋ぐ」ことに新たな意味をもたらすことも考えられる。
アミューズメント方面での応用として、こんなシステムを実世界に持ってこれないだろうか?
鬼ごっこだのケイドロだの、伝統的な遊びとの親和性もよさそうに思う。縄跳びや竹馬なんぞにも仕込めそうだし。
バ○ダイあたりがメディアミックスでなんかやんないかな?等妄想してみたりして。

安全面、セキュリティ面の課題は多々あれど、人体通信は機械とヒトをつなぐ新しいインターフェイスとして面白い存在となる可能性を秘めていると思う。画期的なアプリケーションの登場を期待したいのココロ。

なんかわかんなくなってきたけど。
そりゃそうと、たまに人体相手でも放電を起こす帯電体質なわしにも安全につかえるもんなんでしょかね。静電気ってノイズ要因としても受信機へのダメージ要因としても相当なものに思えるんだけど。。

コメント

  1. しょっちゅう人を感電させるピカチュウこと俺もノイズのあたりが気になってみたり。
    ゲームデータが壊れて殴り合いになる子供が多発するといいなあ。そして軍事国家へ。

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  2. 夢は果てなく膨らみますなぁ?
    それにしても帯電体質ってばなんとかならんもんかな。

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