SB x Ust

SoftbankがUstreamへの出資を決めたとか。
いわゆる「だだ漏れ」が国内のアーリーアダプターの間で浸透しはじめた段階だけにびっくり。
SBM絡みで孫さんのやることは、イノベーティブなものから少々姑息なものまで、「データ通信を使わせよう」という方向性には全くブレが無い。

やはりSBは当初から自分で宣言していた通り、通信事業者でなく、コンテンツ事業者を目指しているのだと改めて思う。
が、やはり問題は肝心のコンテンツの魅力だ。

vodafon買収当初は、国内最大のポータルとしてのYahooがキラーコンテンツだったはず。
だが結局携帯コンテンツではdocomoに引けをとり、相対的に豊富なPCコンテンツもフルブラウザの能力不足(?)から活かせていなかったように思う。
携帯での動画コンテンツ視聴が現実的になってきた2009年には、鳴り物入りでS-1が登場。TVコンテンツをモバイルに持ち込もうという狙いは明確だったが、賞金総額が取りざたされて以降とんと話を聞かなくなった。

前者二つがデータ通信量を大きく引き上げたという話は聞こえぬままに、2010年、孫さんが次に目をつけたのがTwitter、そしてTwitterと切っても切れない関係にあるUstreamだ。
CGMであるUstreamは、コンテンツ作成コストが一切かからず、広告だけでなくパケット代を生業とし得る通信事業者とは相性がいいはず。

気がかりなのは「国内の大手企業」という立場とCGMの性格が反目しないか。ニコニコ動画が直面した著作権の問題もさることながら、商用コンテンツを優遇して、変に「稼ごう」としないかを心配していたりする。
面白いコンテンツには自然に視聴者がついてくるもの。
自由でカオスなCGMの舞台に、妙な「制約」をもたらさないことを祈ります。

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