iPad

MSはかつてネットブックに対してstarterEditionという「機能を削る」差別化アプローチを提案した。同セグメントに位置するAppleのiPadは基本的にiPhoneに対するスーパーセットであり、「機能を追加する」差別化アプローチを提案していると見ることもできる。
両者は「豊富なソフトウェア資源を持つデファクトOS」の焼き直しにより、新領域開拓を狙うという点では共通している。

Vista StarterEditionは当初、画面解像度、メモリ、CPUのほかに「同時起動アプリ数」に制限を加えるWindowsのサブセット版として、発展途上国向けのNetBookをターゲットとしてリリース予定だったが、その後、酷評の末なし崩し的にほぼフル機能のWindowsXPやWindows7 Starterにとって代わられ、結果的にNetBookという製品が上位領域へ浸食する一因となった。
一般ユーザから見たiPadとMacBookのOSとしての差別化点は「マルチウィンドウ」「マルチタスク」「(メディア)サーバ機能」「外部機器拡張」「開発キット」あとは「flash搭載」あたりになるんだろうか?

今回Appleは、iPadにiWorkを搭載したことにより、PCを「インターネット」と呼ぶ層に対し「ワープロ」「メール」「インターネット」という三大ニーズを満たす機能を提供したことになる。
今後Appleが、先の差別化点のどこまでをiPhoneOSに許すのか。コンシューマOSの先行きを考えると興味深い。

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