Ring










MacBookにWindows7をインストールしてみる。

Fusionやparallelsが主な選択肢と思い、自腹購入も視野に入れていたが、VirtualBoxという選択肢があることを聞いて早速試してみた。

当初Innotekという会社が開発していた仮想環境だが、Sunの仮想化ソリューションの一角として買収され、現在はSunから提供されている。

今回はVirtualBox for OSX 3.04とWindwos7 RCを利用してみる。

VMの新規作成からインストールまで特に問題となることもなく、ホストOSとの連携もメニューからGuestAdditionを選択して、ゲストOS側でインストールするだけでok。

パフォーマンスはさすがに若干引っかかるところはあるものの、Web閲覧やOfficeアプリ程度ならそこまでストレスを感じない。

Fusionやparallelsが出始めの頃に競って実装していたシームレスモードにも対応している。

シームレスモードにおいて、Windows7の目玉とされる、XP modeと比べても十分に快適なのがちょっと笑える。

Dockの上にwindowsのタスクバーが重なる気持ち悪い画面になり、ウィンドウの一部が欠けたり、背景処理がうまくいかなかったりといった不具合はあるものの、実用上の問題は感じなかった。

Direct3D対応ドライバが実験的という注釈付きで出ていたが、こちらは実用にはならない模様。

Windows Experience Indexのグラフィック項目は1.0と最低値になっており、当然Aeroもつかえない。

この辺が改善してくると面白いのだが。

以下ちょっと技術的なおはなし。

ネイティブで動かせないコードのためのリコンパイラとしてQEMUを使うという合理的な判断もさることながら、ネイティブコード実行時に、ゲストOSをだましてRing1を使わせるという発想が個人的に目から鱗。

通常のOSはRing0〜3まであるCPUの保護機能のうち、Ring0とRing3しか使っていない。

4つのRingがMS-DOS後継として期待されていたOS/2をターゲットとして、80286というCPUに用意されたのが1980年代前半のこと。

そのOS/2が主流となることはなく、代わりに市場を席巻したWindowsはRing0とRing3だけを使っており、Ring1,2は歴史の片隅に埋もれてしまっていた。

二十余年の時を経て、忘れられた2つのRingの片方は目を覚ましたわけだが、果たして眠れるRing2が日の目を見る日は来るのか。

なにはともあれ、これで今回の出張はMacBook一台で済ませることができそう。

と、とんかつ定食を食べながら現実逃避したくなる今日このごろ。

MacBookにWindows7をインストールしてみる。

Fusionやparallelsが主な選択肢と思い、自腹購入も視野に入れていたが、VirtualBoxという選択肢があることを聞いて早速試してみた。

当初Innotekという会社が開発していた仮想環境だが、Sunの仮想化ソリューションの一角として買収され、現在はSunから提供されている。

今回はVirtualBox for OSX 3.04とWindwos7 RCを利用してみる。

VMの新規作成からインストールまで特に問題となることもなく、ホストOSとの連携もメニューからGuestAdditionを選択して、ゲストOS側でインストールするだけでok。

パフォーマンスはさすがに若干引っかかるところはあるものの、Web閲覧やOfficeアプリ程度ならそこまでストレスを感じない。

Fusionやparallelsが出始めの頃に競って実装していたシームレスモードにも対応している。

シームレスモードにおいて、Windows7の目玉とされる、XP modeと比べても十分に快適なのがちょっと笑える。

Dockの上にwindowsのタスクバーが重なる気持ち悪い画面になり、ウィンドウの一部が欠けたり、背景処理がうまくいかなかったりといった不具合はあるものの、実用上の問題は感じなかった。

Direct3D対応ドライバが実験的という注釈付きで出ていたが、こちらは実用にはならない模様。

Windows Experience Indexのグラフィック項目は1.0と最低値になっており、当然Aeroもつかえない。

この辺が改善してくると面白いのだが。

以下ちょっと技術的なおはなし。

ネイティブで動かせないコードのためのリコンパイラとしてQEMUを使うという合理的な判断もさることながら、ネイティブコード実行時に、ゲストOSをだましてRing1を使わせるという発想が個人的に目から鱗。

通常のOSはRing0〜3まであるCPUの保護機能のうち、Ring0とRing3しか使っていない。

4つのRingがMS-DOS後継として期待されていたOS/2をターゲットとして、80286というCPUに用意されたのが1980年代前半のこと。

そのOS/2が主流となることはなく、代わりに市場を席巻したWindowsはRing0とRing3だけを使っており、Ring1,2は歴史の片隅に埋もれてしまっていた。

二十余年の時を経て、忘れられた2つのRingの片方は目を覚ましたわけだが、果たして眠れるRing2が日の目を見る日は来るのか。

なにはともあれ、これで今回の出張はMacBook一台で済ませることができそう。

と、とんかつ定食を食べながら現実逃避したくなる今日このごろ

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