あすべすと

このところ新聞等をにぎわせている数百人単位の死者が発生している公害である。

石綿と呼ばれる繊維状にした鉱物で、難燃性に優れ、高温においても有毒ガスを出さないことから、優秀な防火用の吹き付け材などに幅広く用いられてきた。
誰もが目にした可能性があるもので言えば、理科の実験でアルコールランプやガスバーナーで使う金網についている白いもの。
また、車のブレーキパッドにも長年利用されてきたという。
国内でアスベストの利用が始まったのは1960年代とのこと。学校や団地、工場等にそりゃもう大量に吹き付けられてきた。
1970年代から日本でも健康被害の可能性が指摘され、庶民の耳にも入ってきていたように記憶している。

この問題をやけに身近に感じるのは、小学校の天井が一面アスベスト入りの吹き付け材(しかもはがれかけ)だったせい。悪戯者が休み時間にほうきで叩き落としたりしてたわけですよ。
どこで聞きかじったのか小賢しく、かつ極度の心配性だったオレは
「やめんね!ガンになるとよ!!」
等と注意してみたりしたものの、返ってくるのは
「ガーン」
等という70年代生まれ丸出しの返答ばかり。
思い込みの激しかったオレは、そもそもなんで我等の学び舎にそげんあぶなかもんのあっとですか先生、となきながら直訴してみるも、大丈夫だのてけとーに言い包められてすごすごと引き下がった記憶がある。

全国の学校に除去勧告とそれに伴う費用の補助金が出されたのは1987年のことだったらしい。
1988年に小学校卒業するまでは確実にアスベストの下で過ごしてきたことになる。


それから十余年。いつしか目立つところに利用されることもなくなり、記憶も風化してきたところにこの騒動。
原則禁止が昨年10月だったってのに正直驚いた。
。。まさか死者が出るまで放置してたってことないよね?

そういや前いた寮の倉庫やボイラー室にもたんまり吹き付けてあったなぁ。。


さて。
30年ともいわれる長い潜伏期間を持つこの病因。
学校の例だけでなく、駅のコンコースなど日常の中で接していたヒトも少なくはないはず。
そもそも発症率、危険性はどの程度のものなのか。もしも発症した場合、どのように因果関係を立証し、誰が保障するのか。
アスベスト禍の問題は始まったばかりのようで。

別に何が原因で死んだって仕方ないちゃ仕方ないけど、苦しいのだけはごめんだなぁ。。

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